萩藩明治維新への歩み（年表）：萩商工会議所発行			《ご注意チュウイ》　●本ホン表ピョウは、〔萩藩明治維新への歩み（年表）：萩商工会議所発行〕を原本ゲンポンに、Excelに置オき換カえ、同時ドウジに一部イチブ追記ツイキ・強調キョウチョウしたものですので、あしからず。
	西暦	年号	萩藩関係	国内関係
	1830	天保元	8月　上関一帯に専売制反対の一揆が起こる｡吉田松陰生まれる｡	水戸・薩摩藩藩政改革に着手
	1831	天保2	7月　天保大一揆起こり、全藩に及ぶ｡ 10月　村田清風、江戸当役用談役。
	1832	天保3	2〜3月　村田清風、改革綱領執筆、以降天保改革の基本となる｡ この年、藩の負債８万貫となる｡支藩徳山領に一揆｡
	1833	天保4	8月　木戸孝允生まれる｡この年、長門に一揆｡	この年、諸国に大飢饉｡百姓一揆激化
	1836	天保7	5月　10代藩主斉熙病没（暗殺アンサツ？）｡　 9月　11代藩主斉元病没（暗殺アンサツ？）｡　 12月　12代藩主斉広病没（暗殺アンサツ？）。この年、大風雨・洪水、被害甚大｡	この年、飢饉、百姓一揆激化｡ 2月　大塩の乱
	1837	天保8	3月　大塩の乱の影響で一揆起こる｡　 4月　毛利敬親、襲封｡
	1838	天保9	8月　村田清風、地江戸仕組掛となり、改革に着手｡ この年、負債9万貫となる｡
	1839	天保10	8月　高杉晋作生まれる｡	5月　渡辺崋山、高野長英捕わる、蛮社の獄
	1840	天保11	5月　村田清風、江戸当役用談役となる｡久坂玄瑞生まれる｡ 7月　藩政改革について大会議、以降改革令相次ぎ本格化する｡　 11月　下関越荷方拡大　この年、医学所（のち資生堂）を設置｡	8月　清商、アヘン戦争を報ず｡
	1841	天保12	1月　吉田稔麿生まれる｡　 4月　ろう専売制改革｡　 9月　伊藤博文生まれる｡　 12月　江戸桜田邸内に有備館設置｡	5月　水野忠邦、天保の改革に着手｡ 12月　株仲間解散始まる｡
	1842	天保13	1月　諸郡村ごとに「風土注進案｣の録上を命ずる｡　 9月　淫祠廃除を令す｡ この年、玉木文之進、松下村塾を起こす｡	7月　幕府、異国船打払令を緩和｡ 8月　幕府、海防を厳命｡
	1843	天保14	3月　綿布口銭賦課再確認｡　 4月　37ｶ年賦皆済仕法発令｡羽賀台大操練実施｡　 10月　商人頭取制実施｡	9月　老中水野忠邦免官｡阿部正広老中になる｡
	1844	弘化元	6月　村田清風退陣、坪井九右衛門実権を握る｡ 11月　公内借捌発令｡	6月　水野忠邦老中再任｡ 8月　オランダ国王幕府に開国をすすめる｡
	1845	弘化2	10月　青木研藏らを長崎へ派遣｡ この年、大阪に新負債を起こす｡	2月　米船来る｡老中水野忠邦罷免｡ 7月　英船来る｡ 12月　学習院京都に設置｡
	1846	弘化3	8月　坪井派後退、改革による取り締まり再強化｡	5月　仏船琉球に来る｡ 8月　朝廷、海防勅諭を出す｡
	1847	弘化4	2月　西洋書翻訳掛をおく｡　 9月　浦靱負、当役｡　 12月　坪井九右衛門、禁固｡
	1848	嘉永元	6月　海防部署を定める｡　 9月　村田清風、明倫館再興掛となる｡ この年、吉田松陰兵学師範として独立｡	この年、佐久間像山洋式野戦砲を製造｡ 品川に砲台を置く｡
	1849	嘉永2	2月　明倫館再建なる｡　 4月　見島軍用方強化｡　 6月　吉田松陰北浦一帯巡視｡	5月　老中らに海防意見を徴す｡
	1850	嘉永3	4月　藩要路交代、改革強化｡　 6月　医学所資生堂を好生館と改称、新築｡　 8月　吉田松陰九州遊学　 10月　沿岸防備強化｡	2月　島津斉彬襲封｡ 10月　高野長英自殺｡ 11月　朝廷再び海防勅諭を幕府に下す｡
	1851	嘉永4	3月　吉田松陰江戸・東北遊学｡　　 11月　周布政之助、椋梨藤太の添役となる｡
	1852	嘉永5	5月　吉田松陰帰萩し謹慎、12月亡命罪で浪人となる｡　 この年前後、村田清風、さかんに海防を論ず｡	6月　露船下田に来る｡ 8月　オランダ商館長、幕府に開国を勧告｡
	1853	嘉永6	1月　沿岸8区の防備部署を決める｡吉田松陰江戸へ再遊学｡　 6月　米艦渡来にともない、大森へ出兵｡　 9月　椋梨藤太、政府役罷免、周布政之助がこれに代わる｡吉田松陰、露艦に投ぜんと長崎に走るも果たせず｡　 11月　相州・浦賀の海岸警備のため砲台を築き兵を配置する｡　この年、洪水・旱魃被害甚大｡吉田松陰「将及私言｣を藩主に渡す｡	6月　ペリー浦賀に来航｡ 7月　露使プチャーチン、長崎に来る｡ 9月　幕府、大船製造解禁｡
	1854	安政元	3月　吉田松陰、米艦に乗組もうとして失敗、自首し下獄｡　 4月　大阪に新負債を起こす｡　 5月　周布派改革を行い、公内借返還延期令その他を発令｡　 10月　吉田松陰、帰国し野山獄に入獄｡	1月　ペリー再び来る｡ 3月　日米和親条約締結｡ 8月　日英和親条約締結｡ 12月　日露和親条約締結｡
	1855	安政2	5月　村田清風死去｡　 8月　周布派に代わって、坪井・椋梨派が改革綱領を出す｡　 9月　西洋学所開設｡　 12月　吉田松陰、杉家で謹慎生活となる｡	10月　江戸大地震｡ 12月　日蘭和親条約締結｡
	1856	安政3	5月　産物取立政策開始｡　 12月　梅田雲浜、萩に来る｡洋式軍艦丙辰丸が萩前小畑で製造される｡	2月　蕃書取調所設置｡ 7月　ハリス下田に来る｡
	1857	安政4	5月　坪井九右衛門、上方交易に乗出す｡　 11月　吉田松陰、小屋を補修して、松下村塾を設け主宰する｡	5月　ハリス下田条約を結ぶ｡ 10月　ハリス、将軍と会見。
	1858	安政5	5月　藩是三大綱決定｡　 6月　藩政府員交代、坪井派に代わって、周布派登場｡　 8月　藩政改革綱領決定｡諸村諸商人免札仕法を出す｡　 10月　坪井派の産物取立政策修正｡　 11月　吉田松陰、老中間部詮勝要撃策を表明し獄囚となり、12月野山獄に入獄となる｡	4月　井伊直弼、大老となる。 6月　日米通商条約調印。 9月　安政の大獄始まる。 いわゆる5カ国条約調印。
	1859	安政6	2月　薩長交易成立｡　 8月　西洋学所を博習堂と改称、拡張｡ 10月　吉田松陰、江戸にて処刑される｡	5月　英総領事オルコック来る。 6月　神奈川・長崎・函館開港。
	1860	万延元	7月　木戸孝允ら三戸藩士と「成破の盟｣を結ぶ｡　この年、諸宰判に郷学校を建て、農兵訓練を発令｡	3月　桜田門外の変。 12月　尊攘派の外国人殺傷事件頻発。
	1861	文久元	3月　航海遠略策の藩是決定｡　 5月　長井雅楽、航海遠略策を朝廷に説き、ついで8月、幕府の久世・安藤政権の同意をうる｡	2月　露艦対馬占領事件起こる。 3月　幕府、開港開市延期交渉。 5月　水戸浪士、東禅寺に英人を襲う。
	1862	文久2	3月　長井雅楽、改めて航海遠略策を朝廷に建白｡5月、却下｡　 4月　高杉晋作、長崎より上海に着く｡7月帰着｡　 7月　藩是三大綱転換、「破約攘夷｣と決する｡　 12月　高杉ら品川御殿山の英国公使館をを襲う｡	1月　坂下門の変。 2月　和宮、将軍家茂と結婚。 3月　島津久光率兵上京。 4月　寺田屋騒動。 8月　生麦事件。 12月　将軍攘夷決行を奉答。
	1863	文久3	2月　長井雅楽断罪｡　 3月　藩機構改革実施｡　 4月　藩主、萩より山口へ移る｡　 5月　馬関で外艦船砲撃、相次ぐ報復攻撃を受ける｡井上馨・伊藤博文ら英国へ出航｡　 6月　奇兵隊結成｡山口政事堂設置｡菊ケ浜土塁着工。　 7月　夷警ある時は、民衆の帯刀を許す｡　 8月　8・18の政変により長州尊攘派、七卿とともに京都より追放される｡ 12月　坪井九右衛門処刑｡	3月　将軍入京。 4月　薩英戦争。 8月　天誅組の乱。8・18の政変。 10月　生野の変。 11月　薩英講和成立。
	1864	元治元	7月　禁門の変で、久坂玄瑞・来島又兵衛ら敗退｡　 8月　長州藩追討の勅令、幕府第一次征長令を発す｡四国連合艦隊下関攻撃、長州藩降伏｡　 9月　藩政を保守派が握る｡下関問題取極書調印｡周布政之助自刃｡ 10月　奇兵隊解散令でる｡　 11月　藩政府、禁門の変の責任者処分｡　 12月　高杉晋作ら馬関に挙兵、内戦となる｡	1月　京都で参与会議開催、3月分裂。 3月　水戸天狗党の乱。 6月　池田屋騒動。 7月　禁門の変。 8月　幕府、第一次征長の軍をおこす。 11月　勝海舟、軍艦奉行を免ぜられる。
	1865	慶応元	2月　内戦止み、高杉晋作ら藩政府の主導権を握る｡　 3月　「武備恭順｣の藩是決定｡軍制改革開始｡　 5月　椋梨藤太ら処刑｡　 8〜9月　木戸孝允・高杉晋作馬関で越荷方管掌｡　 10月　越荷方拡大｡	4月　幕府、第ニ次征長の軍をおこす。 10月　条約勅許。 この年、貿易額伸張著し。
	1866	慶応2	1月　薩長同盟なる｡　 4月　第二奇兵隊ら脱走、倉敷襲撃。　 6月　幕長戦争(第二次征長)開始｡　 8月　幕長休戦｡幕軍各地で敗退｡	5月　改税約書調印。 7月　将軍家茂死去、一橋慶喜、宗家相続。 12月　孝明天皇死去（伊藤イトウ博文ヒロフミが暗殺アンサツ）。 この年、米価暴騰、一揆激化。
	1867	慶応3	4月　高杉晋作病死｡　 9月　薩長および長芸間に討幕出兵協定成る｡　 10月　長藩主父子の罪を許し、討幕の密勅を下す｡　 11月　討幕出兵軍、海路進発｡	1月　明治天皇（＝大室オオムロ寅之助トラノスケ）即位。 8月　「ええじゃないか｣おこる。 10月　大政奉還。 12月　王政復古大号令。
	1868	明治元	1月　鳥羽伏見で幕府軍と戦い、以後戊辰戦争に出兵｡　 11月　藩治職制による改革着手｡	1月　戊辰戦争開始。新政府、開国和親を布告。 3月　五カ条誓文。 4月　江戸開城。政体書発布。
	1869	明治2	1月　薩・土・肥の藩主、版籍奉還を建白、六月実現｡　 11月　常備軍4個大隊の編成令を出す｡諸隊反乱起こる｡　 12月　百姓一揆相次いで起こる｡	6月　版籍奉還。 7月　官制の改革。 この年、全国的に一揆昂揚。
	1870	明治3	2月　反乱諸隊指導者処刑｡　 4月　議治館を藩庁と称し、以後常備軍編成、禄制改革すすむ｡	1月　大教宣布。 9月　平民に苗字を許す。士族、卒、平民の族称を制定。
	1871	明治4	5月　財政改革綱領決定｡　 7月　山口、岩国、豊浦、清末の4県をおく｡　 11月　4県を改めて山口県とする｡	7月　廃藩置県。 11月　全国3府72県となる。 この年、新橋、横浜間鉄道開通。学制頒布。徴兵制令公布。